■皇帝ダリアについて■
 昨年の秋、見事な素晴らしい皇帝ダリアの花を初めて見ることができ感動しました。こんな花を一度でいいから育てて見たいと思っていましたところ、挿し芽の株を頂けることになりましたが育て方がよくわかりません。教えて頂けないでしょうか。
皇帝ダリアは、成長すると3〜5mにもなる事から皇帝と名付けられました。
日本にダリアは、江戸時代の天保13年(1842年)にオランダ人によって、もたされたと言われています。和名は、天竺牡丹(テンジクボタン)で、これはボタンの花に形が似ているためそのように言われているそうです。18世紀にメキシコから日本に入り長い年月をかけて品質改良され、ダリアの品種も、たいへん多く・花の色・花の模様と様々です。皇帝ダリアもそれらの歴史から生まれてきました。
皇帝ダリアの特徴は、短日性植物であり、日が短くならないと花芽ができないので開花期が遅く11月初旬〜下旬に咲き始めます。近くに外灯や電灯等の明かりがあると日が長いと感じ、花芽を付けないので・植え場所・置き場所に注意が必要です。
よく成長すると3〜5mにも草丈が達し花を楽しめますが、あまり高くしたくない場合は、何回かに切り戻して高さを調節できます。いずれにしても草丈がありますので丈夫な支柱を立てることが大切です。
環境
  鉢植えの場合・育成期は日当たりのよい場所に置きます。冬は凍らせないように鉢ごと地中に埋めるか、室内に取り込みます。(鉢の大きさは10〜15号鉢)
庭植えの場合は・日当たりと水はけの良い場所に植えます。夜は明かりの少ない暗い場所を選びましょう。
水やり
  鉢植えの場合は、春から秋の生育期間は用土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。冬は乾燥気味にしますが、完全に乾かさないようにします。
庭植えの場合は・雨がかかれば特に水を与える必要はありません。
肥料
  鉢植えは5月〜10月の生育期間中に、適量の緩効性化成肥料を施します。
庭植えの場合、特に施す必要はありません。
病気
特にありません。
害虫
  ヨトウムシ類・ダニ類(ホコリダニ)・カメムシ
6〜10月にヨトウムシ類が発生し、新芽や葉を食い荒らします。堅く大きな葉はあまり被害を受けないので、新芽と若葉をよく観察し、捕殺しておけば大発生は防げます。
主な作業
摘心・切り戻し・6月〜7月新芽が伸び始めた頃に摘心し、何回か切り戻すと草丈を低く咲かせることができます。あまり遅く切ると花芽がつきにくくなります。
遅くても、8月初旬(立秋)までには終わらせておきましょう。
苗株の作り方
  花が終わったら、根元の1節約5〜7cmぐらいを残し鋸・カッターナイフ等で切ります。切り取った幹株を節間8〜10cm以下の物は、2節を1株とします。
それ以上長い場合は、1節を1株とします。 切り取った株は、上下を間違わないように印し等を付けておくと植えつける時に便利です。(上を短く下を長く切る)

鋸・カッターナイフで切る

8〜10cmに切る

上下を間違わない
苗株の保管
  苗株を春の植え付けまで保管する方法には色々な方法が有ります
  1. 直ぐに土の中へ埋め春に掘り起こし、植え付ける(水はけの良い場所)
  2. 直ぐにミズゴケに巻き栽培保管(室内)春に植え付け
  3. 乾燥後にミズゴケに巻き濡らしてダンボールに入れ室内で保管・春に植え付け
  4. ピートモスに包みビニール袋で密封保管・春に植え付ける
    その他の方法も有りますが、以上の方法が発芽率が良い。
注意しなければいけないのは、植え付け直後に直射日光を避けること。
  発芽には、親株の新しい物がよく5〜6年以上の古い親株からは、発芽率が悪い時がある。

No1

No2

No3

No4
植え付け

植え苗
  3月〜5月
用土
  水はけと水もちが良く、有機物が豊富な土。鉢植え用土は
(赤玉中粒5・腐葉土3・酸度調整済ピートモス2の混合土)
摘心・切り戻し
  草丈を低く咲かせる時に行う。6月〜8月までに行うこと。それ以後に切ると花芽がつかなくなります。
 
 

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