■水性植物について■
 水性植物はどのように育てていけばいいでしょうか。
 水性植物については、それぞれの性質のちがいによって栽培方法が異なります。その分類と栽培方法をお答えします。

■水性植物とは
先ず一言で水性植物について説明すると、植物体の一部又は、全部が水中で生活するもので、毎年種子で更新する[一年草]と冬に水上の茎葉がかれるものが多いが、茎(根茎)、葉が生き残る[宿根草]とがある。
   
■陸上植物との違いは
陸上植物に比べ、水中の生活に適するような形をそなえている。
   
  ・根------- 根をはる植物でも、根の発達が悪い理由は水や肥料の吸収が簡単だから。
肥料の吸収については、根や葉から吸収する。
また呼吸については、水中の根などの呼吸のために、葉や茎や根には通気組織が発達している、この組織は細胞間隙が網目状あるいは管状につらなっている。
例)ハスのレンコンの穴はいわゆる冬越えの「ボンベ」の役割があり、通気組織は浮きの役目をはたす。
  ・葉------ 水中や水面につけるものは、水位の上下変動や水の流れに耐えられるように茎の導管が放射状だったり、導管がなく、茎が柔らかく伸縮や湾曲しやすくなっている。
葉は水面に浮くので大きく薄く表面のクチクラ層(植物体内からの水の蒸散を防ぎ外部からの物質の侵入を調節)も薄くなっていて水分の蒸発をたやすくしている。水分の排出は、毛や水孔からも行われるが、浮葉では葉の表面のみで、水中葉には気孔はありません。
また、光合成は空中葉、水中葉でも行われる。 水中葉は光合成に必要な二酸化炭素は水中から、酸素は空中や水中から、光合成でできる酸素も利用する。
  ・栽培方法-- 日当たりの良い場所を好み、水温との関係も考慮する。
鉢は駄温の普通の鉢や平鉢に植える、土には肥料をまぜておくと良い。
植物にあった水深にすること、冬は水深を深くすると低温から保護できる。 
熱帯産は冬は室内の日当たりの良いところで管理する、植替えは春から夏にかけて行う、2、3年に1回行うこと。
魚を入れるときは小型の魚にすると排泄物で水が濁ることはない。エビガニは茎葉を食いちぎるのでいれないこと。
   
     
■水性植物と分類

 浮葉植物

  根-------- 水底にあります。
  葉-------- 水面に浮く(浮葉)春先は浅めに水をはり、茎が伸びるにしたがって水深を深くする。
  種類------ スイレン、ガガブタ、アサザ
  栽培方法-- 絶対に水中に植える事が必要。
ガガブタ アサザ オオフサモ
 浮遊植物
  根-------- 水底に根をはらず浮遊する。
  葉-------- 水面に浮く。
  種類------ トチカガミ(耐寒性はありますが冬芽が小さいのですてないように)肥料は切らさないこと、にぼしを置く時は土の中にうめる事。
  栽培方法-- トチカガミは、夏によく増殖する。(びっくりするくらい)
     

 抽水植物

  根-------- 水底にはる。
  葉-------- 植物体の一部が、水面を突きぬけて、空気中にでる。
  種類------ オモダカ、ガマ、ヨシ、キショウブ、ショウブ、ハス、ポンテデリア、カキツバタ、ミツガシワ、コウホネ、ヨシ(水中葉あり)
  栽培方法-- 鉢にうえて、水槽につける必要がある。
     
 湿性植物
  根-------- 抽水植物の様に水底に根をはりますが湿地や湿原で十分に育つ。
  葉-------- 葉は水につからないようにする。
  種類------ ハナショウブ、サワギキョウ、ミソハギ、トクサ、カラー(湿地性のものオランダカイウ)カンナ、カヤツリグサ類(シペラス、パピルス)ミツガシワ、ミズバショウ
  栽培方法-- 水槽の下に台をおいて抽水植物より浅くして栽培する。
   
■栽培のポイント
容器は水のたまるものであれば、どんな容器でもかまわない。ただし、大きな入れものほど容器の底や壁にかかる圧力が大きくなるので丈夫なことと涼しげに見えるように外観を工夫する。
次に、容器の大きさは、小さいと水量が小さいので水温が上がりすぎる。大きい容器にした方がよい。小さい時は、地面に容器を埋めたり、囲に鉢植えを配置すると、水温が上がるのを防げる。また、水温を下げるために水を足してもよいと思う。
メダカを入れてボウフラを防ぎたいときは、大き目の容器を使いたい。
メダカの鉢の水面にはスペースがないと、メダカは死んでしまう。水性植物は観葉植物とちがって日当たりを好み、部屋のなかでの栽培は好ましくない。特に冷房した部屋では1日で傷む
   

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