4月の園芸Q&A

Q.  ギリシャ文明が滅んだのは、土壌の劣化で食糧生産が不足したのが原因という事を耳にしましたが、土壌について教えてください。
A.
 大昔は土に肥料を施すという知識がありませんでした。何万何十万年とかけてできた土壌も、小麦等の作物を作り続けると、5年くらいで肥料分がなくなり、その上、日本の水田と違い畑作は、雨水等の流水で土壌が流されて、作物の収穫量が落ちてしまいます。その結果食料不足が起こったことが、文明が滅んだひとつの要因というわけです。食料不足に対してローマは植民地を作り、ヨーロッパは新大陸へ進出(移民)し、不足分は輸入に頼りました。
反対にエジプト文明が何千年もの間栄えたのは、ナイル川が氾濫するたびに肥沃な土壌を運んできたためといわれています。現在は化学肥料や農薬で植物を育てる技術が出来上がりました。が、一方で世界の石油の30%を農業のために消費しています。われわれは今、農業のあり方と食糧危機について真剣に考えなければならない時期にきています。それらの問題に対処する第一歩は、やはり土壌づくりにあるのです。
 

ギリシャ文明

5月の園芸Q&A

Q.  土壌の活性化について教えてください
A.
 農薬や化学肥料を減らして行うオーガニック栽培の基本は土作りからです。花壇や畑の土は1年に一度、土壌改良を行うことが大切です。大阪の土壌の深さが30cmとして1平方メートルに3kg〜6kgの堆肥を混入します。コンテナなら、2〜4割位の堆肥を自分の好みの土に混ぜると良いでしょう。真砂土を少し加えると肥料もちが良くなります。このときの堆肥とは植物性の落葉、剪定のチップ、バークチップ、ピートモス等を言います。
近頃堆肥として販売されているものを、もう少し詳しく分けると、堆肥、厩肥、ボカシ肥にわけることができます。
堆肥とは主に落葉(腐葉土)やピートモス、樹木の皮の部分(バーク)を発酵させて作ったバーク堆肥等で、植物を発酵させたものであり、肥効性はほとんどありません。が、これらを土壌に混入すれば土壌が団粒化し、空気を多くとり込み、保水力を改善する効果があります。
厩肥とは家畜の糞尿(ふんにょう)、敷わらなどを堆積し発酵させたもので、植物に必要な成分を多く含む肥料です。
ボカシ肥とは油カス、米糠、魚カス、骨粉など多様な有機物を発酵させて作用をボカシた(穏やかにした)ものをいいます。 畑や庭に厩肥やボカシ肥を使用するときは大量使用を避けてください。また、牛糞鶏糞等の使い方ですが、牛糞なら1平方メートルの花壇に1〜2kg、生ゴミから作った肥料の場合は1kg程度です。鶏糞は土壌混和を避けて植物が活着してから株から少し離れたところの土を少し掘って一株に一握り程度ほどこすと良いでしょう。

土壌の活性化

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