6月の園芸Q&A

初夏の風物詩として欠かせない紫色の花房を垂らすフジの花
Q.  数年前、鉢植えのフジを入手した時には見事な花が咲いていましたが、それ以来植替えもしましたが、一度も花が咲きません。花を咲かせる方法を教えてください。
A.
 主な原因は三つあります。(1)は水不足。(2)は植替え方法。(3)は施肥。(1)の水不足は決定的な不作になります。鉢植、盆栽の場合も年間を通じて腰水栽培をします。置き場所は1年中日当たりの良いところへ置くので、いくら灌水をしてもやり過ぎる事はありません。庭植えの場合も水辺の近くに植えます。(2)の植替え方法は、通常の鉢植とは違い養成中の木は、春の芽出し前に行い、花を観賞する木は、花後、葉を半数以上刈り取ってから行います。植替えの期間は5、6年に1回で充分です。鉢は深目のもので、植替えの時に抜きやすい形のもので磁器か釉薬物を使います。用土は盆栽用土でも庭土でもかまいません。1番大切なことは、根の処理です。根を切りすぎると何年も花が咲かなくなります。フジは、細根が鉢中いっぱいに張って根詰まり状態にならないと、花が咲いてくれません。根は、切らずにぐるぐる巻にして、鉢に押込むようにして植えます。(3)の施肥については、肥料を十二分に効かせると良く花をつけますが、肥料が足らないと花芽がつきません。花後から9月まで置肥を続け、時には腰水の受皿の中にも与えます。剪定は太枝を切ることはあまりありませんが、ツルの切込みだけは念入りに行います。不定芽、ヒコバエ(根元から出ている細い枝)などは、すべてかき取って下さい。
 
パキラ

7月の園芸Q&A

テイカカズラともいう、ツル性常緑樹、秋に真紅で鹿の子餅のような形をした液果を下垂させる一風変わった実成りの姿は、特異な感じで人の目を引きつけます。
Q.  ビナンカズラは数本ありますが、実を成らすことができません。交配の方法など教えて下さい。
A.
 実を成らせるには、まず花を咲かせることが大切です。ビナンカズラは雌雄同株の木です。花をできるだけ同時に咲かす必要があります。(1)花の咲き分けは肥料の与え方によって大きく左右されます。肥料不足で栄養状態が悪いと雄花しか咲かなくなり、過肥になると雄花が少なくなります。施肥は通常の3割増ぐらいの量を、新葉が2〜3枚開いた時に第1回目、一ヵ月後に第2回目を与えます。他の花木は、開花中施肥は行いませんが、ビナンカズラは、7月下旬から8月下旬までの開花期間中、微量の肥料を与え続けます。(2)植替え。2、3年に一度、芽出し前3月下旬までに行います。用土は保肥力排水力のある赤玉土単用で良く、根の処理は、糸根が絡み合うように生えているので、古土を落とすときに糸根も一緒に落ちてしまうので、3割以上落とさないことです。半分以上落とすと極端に木が弱ります。(3)人工交配の方法。交配によって実が成るか成らないかが決まります。雄花は早期に開くと8時か9時には落花しますので、落下する前に採ります。雄花は赤色、雌花は黄緑色なので、一目で見分けがつきます。雌花は全開することがないので、ピンセットで花弁を押し拡げ、雌芯を露出させ、雌花を上にむけます。雄花の花びらをピンセットで摘み、雌花の上に近づけて、ハサミの刃先などでピンセットの柄を軽くたたくと、花粉に飛び交配ができます。
ブーゲンビレア

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